この記事でわかること
この記事では、Excelで頻繁に使われる2つの検索関数 VLOOKUP と HLOOKUP について、使い方・違い・実例をやさしく解説します。
WindowsとMac両方に対応した操作説明もあるので、どちらのユーザーにも安心して使っていただけます。
VLOOKUP関数とは?
VLOOKUP(ブイ・ルックアップ) は「縦方向(Vertical)の検索」を行う関数です。
指定した値を、表の左端列から探して、同じ行の別の列の値を返します。
基本の書き方
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索の型)
使用例:社員IDから名前を表示
A列 | B列 |
---|---|
101 | 田中 |
102 | 鈴木 |
社員ID「102」に対応する名前を出すには:
=VLOOKUP(102, A2:B3, 2, FALSE)
👉 結果:鈴木
注意点
- 検索対象は表の左端列に置く必要があります。
- 列番号は範囲内の左から数えて指定します。
FALSE
を指定して完全一致を使うのが一般的です。
HLOOKUP関数とは?
HLOOKUP(エイチ・ルックアップ) は「横方向(Horizontal)の検索」を行う関数です。
指定した値を表の上端行から探し、同じ列の別の行の値を返します。
使用例:月を指定して売上を表示
1月 | 2月 | |
---|---|---|
売上 | 1200 | 1500 |
「2月」の売上を表示するには:
=HLOOKUP("2月", B1:C2, 2, FALSE)
👉 結果:1500
VLOOKUPとの違い
- VLOOKUP:縦方向に検索(行を基準)
- HLOOKUP:横方向に検索(列を基準)
Windows / Mac での違いは?
基本的な関数の使い方は同じですが、入力支援や操作の違いがあります。
操作 | Windows | Mac |
---|---|---|
関数入力補助 | = を入力 → 候補表示される | 同じ |
オートコンプリート | Tabキーで確定 | Returnキーで確定 |
数式バーの表示 | F2キー | Control + U |
まとめ
- VLOOKUPは縦方向、HLOOKUPは横方向の検索に使う
- 検索対象は必ず最左列/最上行に配置
- 使うときは
FALSE
(完全一致)を指定しよう - 関数の構文や結果はWindows/Macで共通、操作感にだけ差がある
次回は INDEX と MATCH を組み合わせた柔軟な検索方法もご紹介予定です!
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